
みなさんこんにちは。
毎日5分の社会塾
転ばぬ先の寺子屋、塾長:ふみちゃんです。
今回は、今、話題の関税について取り組みました。
関税は、どんな税金で、なぜかけられるのか、私たちにどう影響するのか? などについて取り組みました。
1:関税はどんな税金?
2:なぜ、関税をかけるのか?
3:関税は、誰が払うのか?
4:関税とインフレの関係は?
5:動画を見る
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関税はどんな税金?
関税は、輸入品に課せられる税金になります。
例えば、トマトを例にあげてみましょう。
国産トマトだけでは、国内の需要に追いつかず、海外からトマトを輸入して、国内で必要なトマトの量を確保し、需要と供給のバランスを維持するとします。
そのとき、輸入するトマトに課せられるのが関税になります。
輸入品に課せらる税金ですが、国と国の話し合いで、お互いに関税をかけるのをやめて自由に貿易しようという自由貿易という例もあります。
なぜ、関税をかけるのか?
理由は大きく2つあります。
一つは、国内のトマト農家を守るためです。
海外からどんどん安いトマトが輸入されると、海外のトマトばかり売れて、国産のトマトは売れなくなります。
そうなると、国内のトマト農家に大きな打撃を与えることになります。
そこで、海外のトマトに関税をかけて、国産トマトとバランスのとれた価格を設定することで、国内のトマト農家を守ることができます。
しかし、注意も必要で、トマト農家を過度に支えるのは、トマト農家の競争力や技術力を減少させることにもなりかねません。
2つ目は、関税は国に入る税金だということです。
輸入品に関税をかければかけるほど、国に入る税金が増えることになります。
その税金で、トマト農家を支援することもできます。
大きくは、この2つの理由で、関税はかけられますが、最近では、関税を交渉の材料にする動きが見られるようになりました。
つまり、輸入トマトに大きな関税をかけて、国内での販売を困難にして、関税をもとに戻すかわりに、ガソリンの輸入価格を下げてもらうなど、国と国の交渉ごとに関税が使われるようになりました。
本来の関税の目的とは少し離れていると思います。
関税は、誰が払うのか?
関税は、いったい誰が払っているのでしょうか?
トマトを輸入する場合、トマトを生産している外国の農家なのか、トマトの輸入元の国なのか?
実は、この関税を払っているのはトマトを輸入している国内の輸入業者になります。
つまり、関税が高くなった場合、トマトを輸入する国内の輸入業者の税金負担が増えるということです。
さらに、税金負担分を価格に反映させるために、関税が高くなると、国内で輸入トマトの価格は、高くなって売れなくなり輸入量が減ってしまうことになります。
そうすると、国内の輸入業者の業績が悪化します。
国内のトマト農家は、救われるかもしれませんが、国内の輸入業者の業績は下がり、やがてはトマトを運んでいた運送業者やトマトを保管していた倉庫業者、トマトをレストランなどにおろしていた卸業者などにも影響し、全体的に不景気になっていきます。
関税とインフレの関係は?
トマトの関税が上がると、輸入トマトの価格が上昇し市場に流通する量が減ってしまいます。
市場の需要を満たすだけの量が国内で生産されていればいいのですが、そもそも、国内産だけでは国内の需要を満たせないので輸入していると思います。
つまり、国産トマトの需要と供給のバランスが崩れ、国産トマトの需要が高まると、今度は、国産トマトの価格が上がることになります。
いままで、100円だったトマトが、国産トマト、輸入トマトともに120円になる事態が発生します。
さらに、トマトから製造しているトマトジュースや、さらには、トマトを使っているレストランなどで、価格上昇が起こることになります。
このように、トマトの価格上昇は、周辺の商品や業者に波及していくことになり、全体的に物価上昇を招くことになります。
これが、もし、いろいろな商品の原料になっている石油だったら大変で、バランスが崩れた関税は、多くの商品の値上げになり、収入は増えずに物価が上がるといったインフレが進むことになります。
たかが関税と思うかもしれませんが、輸入業者の業績悪化にとどまらず、国内経済に、大きな影響をもたらすことになります。
したがって、関税は、輸入国のみならず、関税をかける国内の影響も大きいことになります。
私たち、就活や転職にも、影響してくると思いますので、
今後も関税の動きには、注目しておきたいですね。
動画を見る

今回は、以上です。
また、お会いしましょう!
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