みなさん、こんにちは。
転ばぬ先の寺子屋、塾長ふみちゃんです。
今回は、しばらく続いた大学と企業の「就職協定」を取り上げました。
みなさんは、「就職協定」というのをご存知ですか。
戦後、日本の経済成長の中で、大学と企業で取り決めてきた就活&採用ルールみたいなものです。
もう、70年以上続いていました。
現在は、ほとんどなくなっていますが、3月採用活動解禁、6月面接スタート、10月内定式、4月入社の流れは、その「就職協定」の名残です。
今回は、その「就職規定」について取り組みました。
1:就職協定の歴史的背景
2:就職協定の中身
3:現状はどうなっているか?
4:動画で理解を深める
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就職協定の歴史的背景
戦後、日本は急成長を遂げます。
それに伴い、若者を育てる大学も増えて、企業の人材獲得合戦は激化します。
当然、優位に立つのは大手企業になりますので、大手企業が優秀な人材を確保するために、採用活動の時期をどんどん早めていきました。
このことによって、大学での勉学がおろそかになると同時に、優位な企業に人材が集中することになり、大手企業と中小企業との人材格差もますます広まりました。
そこで、大学と企業が話し合って、政府が間に入って、就活&採用のルールづくりをしたのが就職協定の始まりです。
1953年、今から70年以上前の話になります。
途中、何度も廃止になったり、復活したりを繰り返し、現在は、廃止になっていて、政府のもと指導が行われている状況です。
就職協定の中身
就職協定の中身を簡単に説明すると、会社説明会と選考活動(面接など)、内定の3つの時期をルール化するものです。
大学側の思惑は、就職活動がどんどん早まれば学業に影響するということでした。
一方、企業の思惑は、採用活動はどんどん早めて、人材確保において優位に立ちたいというものでした。
その結果、最近までは、3年生の3月から会社説明会が解禁になり、6月から面接などの選考が始まり、10月に内定式という流れになっていました。
廃止されたとはいえ、大手企業を中心に、政府の指導を受けながら、現在もこのスケジュールが基本になっています。
現状はどうなっているか?
このルールに従っているのは、日本の大手企業が多いということ、そして、ルールに関係のない外資系の企業が増えてきたこと、インターンシップが採用活動として利用されるようになったこと、などで、現状では、この就職協定は形骸化し、活動の早期化が、採用側も学生側もますます進んでいます。
しかしながら、就職ナビの活動など、大きな流れは、3月スタート、6月採用活動開始、10月内定式 ですから、しばらくは、このスケジュールが基本になると思います。
しかし、今後は、どんどん、ルールが薄まっていくと思います。
今後も、全体の流れに興味と関心を持って見守ってください。
🔳動画で理解を深める
今回は、以上です。またお会いしましょう。
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