流通業界、どんな仕事?

みなさん、こんにちは!
転ばぬ先の寺子屋、塾長のふみちゃんです。

皆さんは、「自分には、どんな仕事が向いているのだろう?」悩まれていませんか?
まずは、業界や業種に興味を持って、企業を調べ、そして募集職種が自分に合っているかどうか判断します。

今回、流通業界に興味を持っていただき、どんな仕事(職種)があるのか整理してみたいと思います。
いままで、流通業界の卸売業小売業について、数回に渡り情報をお届けしてきました。

今回は、その流通業界の仕事(職種)を整理してみました。
他の業界にも共通した仕事(職種)もありますので、「流通業界は興味がない」と思われている方も、ご覧になれば参考になると思います。
最後までご覧ください。

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流通業界のおさらい

まず、簡単に流通業界について、おさらいをしておきましょう。
流通業界は、生産者が製造した商品が、最終消費者に届くまでの、商品の流れを担当する業界でした。
そして、流通業界には、卸売業小売業運送業の大きく3つの業種に別れました。

卸売業は、企業に商品を提供したり、小売業や飲食業などへ商品を卸している業種です。
小売業は、仕入れた商品を消費者である私たちに販売してくれる業種になります。
そして、運送業は、その商品の運搬と保管を担当し、商品がスムーズに流れる役割を果たしています。

もう一度、流通業界を簡単に振り返ったうえで、次に、流通業界の仕事に取り組んでみましょう。

流通業界4つの仕事

流通業界には、大きく分けて4つの仕事があります。
それは、商品を購入する「購入の仕事」、どの業界でも共通している商品を販売する「販売&営業の仕事」、人材の維持や確保、そして商品の保管を担当する「人と物の管理の仕事」、4つ目は、どの業界においても重要となる市場調査&分析と対策の「マーケティングの仕事」があります。
それでは、詳しくみていきましょう。

購入の仕事

卸売業においては、販売先の企業や小売業などが求めている商品を、必要な時に、必要な量を、必要な品質で提供するために、商品を確保し保管しておく仕事になります。

小売業では、お客様が求めている売れ筋商品を店頭から切らさないようにタイミングよく仕入れる仕事になります。
つまり、商品の選定や仕入れの交渉などが主な仕事になり、顧客の求める商品を確保&開発するといった商品戦略に加えて、企業として発展していくための、将来を見据えた経営戦略も含めた重要な仕事になリます。
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その購入の仕事に必要となるスキルや力は、次の2つになります。

1:情報収集力
2:交渉力

卸売業では、販売先の企業の求める商品を質量共に、タイミングよく確保しなければなりません。
またし、商品の流行などの情報もいち早く掴み、将来のニーズも予想しなければなりません。

小売業でも、現在の売れ筋商品、そして将来の売れ筋商品を予測して、いち早く、店頭に展開しなければなりません。
そういう意味では、情報収集力が必要な仕事と言えます。

また、良い商品を安く、そして適量を、タイミングよく仕入れなければなりませんので、購入価格など条件の交渉力も必要になります。

購入の仕事で具体的な職種に、バイヤーがあります。
店舗で展開する商品の仕入れ担当者です。
会社の経営戦略に基づいた店舗の営業方針や店舗展開する地域特性を踏まえて、売れ筋商品を、適正な価格で適正な量を確保する重要な仕事です。

販売&営業の仕事

まず、販売と営業の仕事の違いを見てみましょう。
販売は、店舗内でお客様の接客を通して商品を売る仕事です。
したがって、活動範囲は狭く、その場に根を張った店舗内で仕事をすることになりますので、どちらかというと、植物的売だと言えます。

一方、営業は、国内外に取引先を持ち、活動範囲は広く、どこへでも飛び回って活動するので動物的だと言えます。
つまり、活動力と行動力が必要な仕事と言えます。

販売と営業の仕事には、次の2つのスキルや力が必要になります。

1:接客スキル(特にコミュニケーションスキル)
2:提案力

より詳しく理解するために、小売業の販売スタッフ(販売員)と店長の仕事をのぞいてみましょう。

販売スタッフ(販売員)の仕事

販売スタッフ(販売員の仕事は、店頭でお客様の欲しいものを聴き、該当する商品を提案すると同時に、お客様の立場に立った接客が主な仕事になります。

また、店頭で収集したお客様のニーズ変化やさまざまな要望を整理して、仕入れ担当者に報告する仕事もあります。
つまり、販売スタッフ(販売員)は、最前線で働く、企業の玄関口とも言える重要な役割を果たしています。

店長の仕事

店長の仕事は、人・物・金・情報のマネジメント(管理)となります。
については、パートやアルバイトの採用や教育、社員の労務管理などの人的管理の仕事となります。

では、売筋商品の確保、死筋商品(売れなくなった商品)の処分の仕事に尽きると思います。
の管理では、売上金の管理にとどまらず、店舗を運営するためのコスト管理などが仕事内容です。

最も重要な情報の管理は、商品の売行情報にとどまらず、お客様の要望を聴いたり、苦情対応で不足しているスキルを把握したり、祭りなど地域イベント情報を収集するなど、店舗および会社の発展のために情報を活用しなければなりません。

人と物の管理の仕事

人の管理の仕事は、企業の人事総務の仕事に該当します。

人の管理では、大きく3つあります。
まず、教育の仕事で、販売員やバイヤーなど、それぞれの職種で働く社員を、高い成果が達成できるようスキルアップをはかります。

配置の仕事は、適材適所を考え、その人の強みが活かせる職場に配置し、仕事の効率を考えた人事配置を実行しなければなりません。
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そして、最後は、評価の仕事です。
教育し、配置した後は、そこでの職務遂行に応じた平等で公平な評価をしなければなりません。

そのためには、人の行動をよく観察し、その人の感情やニーズを汲み取る力が必要となります。
したがって、人の管理を担う人事は、企業の発展のために最も重要な仕事と言えます。

物の管理の仕事は、商品の運搬がスムーズに流れているか?、倉庫での保管状況は適切か?、店頭の品切れはないか?、特売商品の売れ行きは?、などなど、多くのことに気を配る必要があリます。
加えて、いつも、業務の効率化低コストを意識して行動しなければなりません。

マーケティングの仕事

マーケティングの仕事は、過去・現在・未来に関わる仕事と言えます。
過去の売上分析から現在の品揃えを考え、さらには、将来を予測して商品開発もしなければなりません。

具体的には、流行や販売状況、さらには消費者ニーズをタイムリーに分析して、仕入部門や販売部門と連動して、将来の経営戦略を構築しなければなりません。

したがって、下記の2つの力が必要になります。

1:情報収集力
2:企画立案力

マーケティングの仕事を少し具体的にみていきましょう。
マーチャンダイザー(MD)スーパーバイザーの仕事です。

まず、マーチャンダイザー(MD)の仕事ですが、さまざまな情報を収集し、プライベートブランドの新商品の開発や改善計画、販売促進のため企画運営などの仕事に加え、マーケット調査や分析によるヒット商品の開発も含めた、企業の商品に関わる全体的なマネジメントが、主な仕事になります。

スーパーバイザーは、担当エリアの売上拡大を目的として、店舗を巡回し、商品陳列をチェックしたり、特売やイベントなどの販売促進をサポートしたり、さらには、店長や販売員の教育訓練まで担う、いわば店舗のサポート&指導の仕事になります。

4つの仕事を整理

以上、整理すると下記のようになります。

少しは流通業界に興味と関心を持ってもらいましたか?
あなたにあった仕事(職種)はありましたか?

今回は以上です。

また、お会いしましょう!

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